ほとんどの契約プランは、月に使えるデータ容量に上限があるものばかり。
契約しているデータ容量を使い切ってしまうと、128Kbps~200mbps程度まで速度制限されてしまうのがつらいですよね。
そこでおすすめなのが、mineoの「マイそく」プランです。
一般的な料金プランが容量別なのに対し、マイそくは「通信速度」で選ぶ新感覚のプランとなっています。
本記事では、マイそくの詳細や注意点、おすすめしたい人について解説していきます。
合わせて、3mbpsでどこまで快適に操作が出来るかについても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「マイそく」とは?
マイそくとは、利用者が集中しやすい月曜日から金曜日の12時〜13時の通信速度が制限される代わりに、データ容量が使い放題になるサービスです。
プランは速度別に3種類用意されています。
月額料金
マイそくのプラン別、通信速度や月額料金は以下の通りです。
データ無制限+音声通話付きSIM | ライト(8月下旬提供予定) | スタンダード | プレミアム |
通信速度 | 300kbps | 最大1.5Mbps | 最大3Mbps |
月額料金 | 660円 | 990円 | 2,200円 |
通信速度の速さに応じて、月額料金が設定されています。
どのプランもdocomo・au・Softbankの大手3キャリアの回線を選べるので、使う端末を選ばないのが特徴です。
データ専用SIMでもマイそくは利用できますが、月額料金は同じとなっています。
どのプランを利用しても月間のデータ容量に制限はありません。
やや制約はありますが、実質無制限で利用できるのがマイそくのメリットといえます。
マイそくライトのプランは、2022年8月下旬から提供予定の新プランです。
300mbpsで低速モードを利用できる格安SIMは他にもありますが、最低でも月1,000円程度かかります。
他の格安SIM会社と比較しても、マイそくライトはかなり月の利用料を節約できるでしょう。
マイピタの月額料金と比較
月間のデータ容量の上限で契約する従来型のプラン「マイピタ」とマイそくを比較してみました。
基本データ容量 | 音声通話+データ通信SIM |
1GB | 1,298円 |
5GB | 1,518円 |
10GB | 1,958円 |
20GB | 2,178円 |
マイそく スタンダード | 990円 |
マイそく プレミアム | 2,200円 |
マイそく ライト(8月下旬提供予定) | 660円 |
月曜日から金曜日12時〜13時に速度制限がかかるうえ、常時高速通信ではないとはいえ、どのGB数のコースと比較しても安めの価格設定で提供されています。
20GBの中容量プランでもプレミアムプランと大差ないため、速度制限が気になる方はマイそくのプランがおすすめです。
マイそくをおすすめできる人
マイそくはそこそこの速度で月間のデータ制限なく使えるといっても、やや特殊な制約があります。
その制約を踏まえたうえで、おすすめできる人は以下のとおりです。
- 昼にWi-Fiが利用できる人
- 速度制限される時間帯にスマホを使わない人
- スマホの月額利用料を節約したい人
- Wi-Fiのない環境下で高速通信が必要な使い方をしない人
12時〜13時の通信速度が制限される時間帯にスマホを使わない人、またはWi-Fi環境下で利用できる人はもっともおすすめできるでしょう。
300mbps・1.5mbps・3mbpsの速度はどれくらい使える?
マイそくの通信速度では、どれくらい使えるのでしょうか。
300mbps・1.5mbps・3mbpsがどの程度の速度なのか想像がつかない人のために、実際に使える範囲も解説していきます。
以下は、マイそくの速度別でできることの目安表です。
〇は問題なく使える、△はやや動作が遅くなるが使える、×はほぼ使用できないという意味で記載しています。
以下の表を参考に、自分の使用用途に合わせてプランを選択するようにしましょう。
300mbps | 1.5mbps | 3mbps | |
メールやLINEのやりとり | 〇 | 〇 | 〇 |
電話 | 〇 | 〇 | 〇 |
ビデオ通話(Skypeなど) | △ | 〇 | 〇 |
Webサイトの閲覧 | 〇 | 〇 | 〇 |
△ | 〇 | 〇 | |
△ | 〇 | 〇 | |
Tiktok | × | 〇 | 〇 |
YouTube(標準画質) | × | 〇 | 〇 |
YouTube(HD画質) | × | △ | 〇 |
音楽のストリーミング | △ | 〇 | 〇 |
オンラインゲーム | △~× | △~× | △~× |
テザリング | 〇 | 〇 | 〇 |
アプリのダウンロード | × | △ | △ |
1.5mbps・3mbpsの速度なら、ほとんどの操作は問題なく利用可能です。
3mbpsあれば、YouTubeの高画質動画も快適に利用できます。
ただし、300mbpsまで通信速度が落ちると、動画の視聴やビデオ通話などのデータ容量が大きい通信は難しいでしょう。
画像メインのWebサイトの閲覧や、SNSの利用もやや使いづらさを感じる可能性があります。
しかし、mineoにはバースト転送機能が備え付けられているのが特徴です。
バースト転送機能とは、通信をしはじめる部分だけ、高速通信で読み込む機能のこと。
このバースト転送機能があるおかげで、高速通信じゃなくても読み込みに時間がかかりにくく、快適に利用できます。
マイそくのデメリット・注意点
マイそくは他の格安SIMにはないユニークなサービスですが、利用には注意が必要なポイントがいくつかあります。
- 12時~13時は32kbpsまで制限される
- 祝日も速度制限の対象
- 3日間で10GB以上利用すると速度制限がかかる
- マイピタからの乗り換えの場合余ったGBは使えない
- 「ゆずるね。」サービスは利用できない
それぞれ解説していきます。
12時~13時は32kbpsまで制限される
月曜日から金曜日の12時~13時は、ほとんどのデータ通信を使えないと思ったほうが無難です。
音声通話は制限がかからないので、問題なく使えます。
とくに注意したいのが、LINE PayやPayPay、楽天PayなどのQRコード決済の利用です。
アプリを立ち上げるのに1分半程時間がかかってしまいます。
レジに並ぶ前にアプリを立ち上げるなど対策をすれば使えなくはないですが、あまりおすすめはできません。
ただし、おさいふケータイやApple Payなどの決済サービスはデータ通信をほとんど使用しないので問題なく利用できます。
祝日も速度制限の対象
マイそくでは、祝日も速度制限の対象となるので注意が必要です。
月曜日から金曜日のどこかが祝日でも、12時〜13時は速度制限がかかるので、お出かけなどで使いたいのに使えないといった状況に陥る可能性があります。
3日間で10GB以上利用すると速度制限がかかる
マイそくでは、3日間で10GB以上利用すると速度制限がかかります。
そのため、完全に無制限で利用できるわけではないので、注意しましょう。
しかし、10GBというとWebサイトの閲覧なら約30,000ページ、音楽ストリーミングなら約115時間、動画再生なら約20時間利用した場合に達するデータ容量です。
よほど使わないと超えることはないので、そこまで気にする必要はないといえます。
マイピタからの乗り換えの場合余ったGBは使えない
マイピタからプラン変更でマイそくに切り替えた場合、余っている高速通信のデータ容量は使えないのが難点です。
mineoは余ったデータ容量を翌月に繰り越せるサービスを提供していますが、適用されるのはマイピタのコースのみとなっています。
そもそもマイそくは通信速度を選択するコースのため、「月〇GB」といった制限はありません。
マイそくに切り替えた翌月か翌々月に、余ったデータ容量は消滅してしまうので注意しましょう。
「ゆずるね。」サービスは利用できない
「ゆずるね。」サービスとは、回線が混みやすい平日12時から13時に回線をゆずりあえるサービスです。
月間で譲った回数に応じて、得点を受け取れます。
ただし、マイそくではもともと12時から13時は速度制限のため、「ゆずるね。」のサービスは受けられません。
高速通信が必要な時は「24時間データ使い放題」を使おう
マイそくは、従来型のコースである「マイピタ」と併用することはできません。
そのため、マイそくでは速度の切り替え機能で高速通信に切り替えることは不可能となっています。
旅行やお出かけなど、高速通信が必要な場合は「24時間データ使い放題」のオプションを利用するのがおすすめです。
24時間データ使い放題は24時間ぽっきりのオプションサービスで、1回につき330円で利用できます。
ただし、24時間データ使い放題のオプションを利用していても、3日で10GB以上使用すると速度制限になるので注意が必要です。
マイそくのスタンダードなら「パケット放題plus」のほうがおすすめ
マイそくのスタンダードを利用するなら、「パケット放題plus」もおすすめです。
パケット放題plusも1.5mbpsで低速モードを利用できるオプションで、月額385円で利用できます。
10GB以上のコースを契約しているなら、無料で付加できるのも魅力です。
音声通話+データ通信SIMでパケット放題plusを付加した場合の月額料金は、以下のとおりです。
基本データ容量 | |
1GB | 1,683円 |
5GB | 1,903円 |
10GB | 1,958円 |
20GB | 2,178円 |
パケット放題plusを付加した最安の月額料金と比較すると、スタンダードプランのほうが月額料金は抑えられます。
ただし、パケット放題plusは通信速度の切り替え機能を利用し、高速通信と併用して使えるのが特徴です。
さらに、月曜日から金曜日の12時〜13時にある制限がない分、パケット放題plusのほうがおすすめできる可能性もあるので、よく比較してみてください。
6/3~8/31までの申し込みで最大6か月割引キャンペーン中
2022年6月3日〜8月31日の期間中に、音声通話+データ通信のデュアルタイプでマイそくに申し込みをすると最大6か月月額料金が割引になるキャンペーンを実施中です。
デュアルタイプの月額基本料金が330円割引になります。
以下、いずれかの条件に該当する人が対象です。
- 申し込み期間中にマイそくデュアルタイプでmimeo通信サービスを新規で申し込みした人
- 申し込み期間中にマイそくデュアルタイプに契約変更の申し込みをした人
- 2022年6月3日時点ですでにマイそくデュアルタイプでmineo通信を利用中の人
お得なキャンペーンなので、マイそくの利用を検討している方はこの機会がおすすめですよ。
まとめ
今回は、最大3mbpsで利用できるmineoの「マイそく」プランを紹介しました。
300mbps・1.5mbps・3mbpsと3種類の通信速度から、プランを選択できます。
高速通信じゃなくても3mbpsあれば、スマホで利用するほとんどのコンテンツは利用可能です。
マイそくの利用を検討している人は、必ず自分の使用用途に合わせて速度を選ぶようにしましょう。