ahamoとはドコモが新しく始めた料金プランです。街中の広告やCMなどで見たことがある方も多いのではないでしょうか。ドコモのプランの中ではかなり安く設定されており、今まで提供していたサービスとは少し違います。
そんなahamoは海外でも利用が可能です。今回は、ahamoを海外で使用する際の料金や利用方法について解説します。ahamoへの乗り換えを検討中の方はぜひご覧ください。
- ahamoを海外で利用する際の料金
- ahamoを海外で使う際の設定方法
- ahamoの海外ローミング利用時の注意点
目次
ahamoを海外利用する際の料金
ahamoを海外で利用する際は、基本的には国内での料金と同じです。しかし、追加でかかってしまう料金もあるので注意しましょう。
ここからは、ahamoを海外で利用する際の料金について詳しく解説します。
通話料とSMS送受信料
ahamoは、海外で使用してもデータ利用料金が追加で発生することはありません。しかし、通話とSMSを利用するとその分料金が発生するので注意が必要です。
日本国内であれば5分以内の通話は無料になります。オプションでかけ放題をつけることも可能です。しかし、海外では1分あたりから料金が発生してしまい、発信だけでなく着信にもお金がかかります。
料金は利用する国によって異なるので注意してください。以下の表は、国による通話料の違いの一例です。
国名 | 滞在国内に発信 | 日本に発信 | 他の国に発信 | 着信 |
---|---|---|---|---|
アメリカ・ハワイ | 140円/分 | 125円/分 | 265円/分 | 175円/分 |
グアム・サイパン | 180円/分 | 80円/分 | 280円/分 | 130円/分 |
中国・香港・台湾 | 175円/分 | 75円/分 | 265円/分 | 145円/分 |
また、海外でSMSを利用する場合は1通送信するのに100円かかります。受信する際の料金はかかりません。
データ通信料
先ほども紹介しましたが、ahamoは海外で利用するデータ量が20GB以内であれば追加料金がかかりません。また、20GBを超えたとしてもデータ通信速度が遅くなるだけです。
通信速度を通常に戻したい場合は、オプションで1GBを550円で購入できます。このオプションサービスは日本で利用する際と同様の料金です。
追加料金なしで海外利用できる
前述した通り、ahamoは追加料金なしで海外でも利用可能です。日本で契約したプランがそのまま海外でも適用されます。
ちなみに、ahamoのプランは以下の1つのみです。
基本料金 | 国内通話料金 | データ通信量 |
---|---|---|
2,970円 | 5分無料 | 20GB |
20GBというデータ量は、標準画質であれば40時間ほどの動画を再生できるくらいの容量です。このデータ容量を超えると送受信とも最大1Mbpsに通信速度が制限されます。
ahamoを海外利用する際の設定方法
ahamoを海外で利用する場合、ahamoへ手動でスマートフォンの設定をデータローミングにする必要があります。
データローミングとは、海外では日本のキャリアの電波を使用できないため、現地の通信事業者のネットワークを借りて日本のキャリアの通信設備と接続してデータ通信を行うシステムのことです。
ahamoの海外データ通信サービス対応エリアはドコモの国際サービスと異なり、対応エリア以外ではデータ通信が利用できないため注意が必要です。
データローミング設定にしないと、海外でデータ通信が全く利用できません。
データローミングの設定は簡単ですが、iPhoneとAndroidでは多少方法が異なります。それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
まずはiPhoneの設定方法です。
iPhoneでデータローミングをオンにする
- STEP
「設定」を開く
- STEP
「モバイル通信」を選択する
- STEP
「通信のオプション」を選択する
- STEP
「データローミング」をオンにする
続いて、アンドロイドの設定方法です。
Androidでデータローミングをオンにする
- STEP
「設定」を開く
- STEP
「ネットワークとインターネット」を選択する
- STEP
「モバイルネットワーク」を選択する
- STEP
「データローミング」をオンにする
iPhoneもAndroidも設定から簡単にデータローミングをONにできます。数分でできるのでぜひチャレンジしてみてください。
ahamoの海外ローミング利用時の注意点
ahamoを海外で利用する場合、いくつか注意点があります。
- ahamo大盛りオプションに加入していてもデータローミングは20GBまで
- データ通信量が20GBを超えると速度制限がかかる
- 海外で月内に15日を超えて利用すると通信速度が最大128Kbpsに制限される
- 海外での電話とSMSの利用額が5万円を超えると海外データ通信が使えなくなる
- 海外パケ・ホーダイは利用できない
- 海外では着信時にも料金がかかる
1つずつ確認してみましょう。
ahamo大盛りオプションに加入していてもデータローミングは20GBまで
ahamo大盛りオプションに加入していても、海外で利用できるデータローミングは20GBまで となります。
使い切ってしまった場合は通信速度が遅くなってしまいますが、制限後の速度は最大1Mbpsなのでこの点は日本と同じです。
データ通信量が20GBを超えると速度制限がかかる
データ通信量が20GBを超えると速度制限がかかり、通信速度が送受信時最大1Mbpsとなりますがデータの追加購入で制限は解除されます。データの追加は1GBあたり550円(税込)となります。
海外で月内に15日を超えて利用すると通信速度が最大128Kbpsに制限される
海外での利用が15日を超えることでも通信制限がかかります。こちらの通信速度は送受信とも最大128kbpsとなります 。
メールやメッセージのやり取りは可能ですが「 送受信とも最大128kbps 」なのでこの速度を下回ることも予想されますので、スマートフォンの利用は難しいと言えます。
渡航後初めてのデータ通信を起算日として15日経過後の0時以降に通信制限がかかります。
注意が必要なのは、「起算日」も「0時以降」も日本時間が基準となる点です。
例えば、韓国やパラオとは時差がありませんが、ハワイとの差は19時間です。「いつが15日後の午前0時か」を考えるのは少し面倒ですね。
15日以内の旅行や出張・ごく短期の留学などには利用できますが、長期の渡航には向いていないといえます。
海外での電話とSMSの利用額が5万円を超えると海外データ通信が使えなくなる
ahamoは海外でデータ通信をしても無料ですが、電話やSMSを利用すると料金が発生します。その料金が5万円を超えると、その月の月末まで海外データ通信が利用できません。
これはデータ容量を追加で購入したとしても解除できないので注意しましょう。
海外パケ・ホーダイは利用できない
先ほども説明したように、ドコモには海外パケ・ホーダイというプランがあります。これはパケ・ホーダイという名前の通り、データ容量に上限が設定されていないプランです。
ahamoは国内でも海外でも同じ1つのプランしかないため、海外パケ・ホーダイは利用できません。データ容量無制限にはできないので使いすぎには注意しましょう。
ahamoの場合は海外でも追加料金なしで利用できるので、ドコモの通常プランよりもお得です。
海外では着信時にも料金がかかる
海外では電話の着信時にも料金がかかります。これはかかってきた電話を日本から渡航先まで転送するためのコストがかかるからです。1分あたり70円から175円程度ですが、頻繁に着信がある場合は注意しましょう。また、海外旅行に一緒に行った友人同士でスマホで通話すると高額の通話料を請求されることがあります。これは、近くにいる友人どうしであっても日本の回線を利用するためです。
着信を拒否することもできる
着信料のかかる通話を拒否することもできます。ahamoには着信規制機能(ローミング時着信規制)があり、以下の方法で設定ができます。
※1 すべての着信規制を開始すると、音声、ヒデオ電話、SMSなどにおけるすべての着信ができなくなります。
【注意】ahamoは海外利用地域が狭くて限られる
ahamoを利用できる国は、ドコモの提供しているWORLD WINGと同じではありません。ahamo独自となっているため、200以上の国々をカバーしているWORLD WINGと比べるとかなり少ないです。特に中南米やアフリカに関しては、WORLD WINGの方が幅広くカバーしています。
しかし、ahamoは日本人が旅行する場所の95%の地域をカバーしているので問題はほぼないでしょう。
世界82ヶ国で利用可能
ahamoで契約したスマートフォンは以下の82の国々で利用できます。
- アメリカ
- アラスカ
- カナダ
- グアム
- サイパン
- ハワイ
- インド
- インドネシア
- カンボシア
- シンガポール
- タイ
- フィリピン
- ブルネイ
- ベトナム
- マカオ
- ミャンマー
- ラオス
- 韓国
- 香港
- 台湾
- 中国
- バングラディッシュ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- フィジー
- ナウル
- アイルランド
- アゾレス諸島
- アンドラ
- イギリス
- イタリア
- エストニア
- オーストリア
- アランダ
- カナリア諸島
- キプロス
- ギリシャ
- クロアチア
- サンマリノ
- スイス
- スウェーデン
- スペイン
- スペイン領北アフリア
- スロバキア
- チェコ
- デンマーク
- ドイツ
- トルコ
- ノルウェー
- バチカン
- ハンガリー
- フィンランド
- フランス
- ブルガリア
- ベルギー
- ポーランド
- ポルトガル
- マディラ諸島
- モナコ
- ラトビア
- リトアニア
- リヒテンシュタイン
- ルーマニア
- ルクセンブルグ
- ロシア
- 米領バージン諸島
- プエルトリコ
- ブラジル
- ペルー
- メキシコ
- チリ
- エクアドル
- カタール
- オマーン
- イスラエル
- ヨルダン
- サウジアラビア
- エジプト
- モロッコ
- 南アフリカ
- レソト
- 日本
ahamoの国際電話のかけ方は?
ahamoは事前の申込不要で国際電話をかけることができます。国際電話をかけるには、まずかけたい相手先の国番号を確認する必要があります。
国番号はドコモのこちらページが確認しやすいようです。
ahamoで日本から海外へ国際電話をかける
国番号がわかったら、早速国際電話をかけてみましょう。
例)アメリカのスマホにかける場合
- ダイヤルの「0」を1秒以上押す、もしくは「010」(プレフィックス番号)を押す※1
- 国番号「1」(アメリカの場合)を押す
- 相手先の電話番号を入れる
※1プレフィックス番号とは、電話を発信するときに先頭につける、特定の番号のことです。「0」を1秒以上押すと「+」が表示されますが、機種によっては異なる場合もあります。表示されない場合は「010」を押してください。
ahamoで海外での電話のかけかた
例)滞在国から日本のスマホ・一般電話へのかけ方
- ダイヤルの「0」を1秒以上押す、もしくは「010」(プレフィックス番号)を押す
- 日本の国番号「81」を押す
- 先頭の「0」を除いた相手先の電話番号を入れる
端末によって、「0」を押した時の表示に違いがあるようです。お持ちの端末の説明ををご確認ください。
海外利用時のahamoとドコモ通常プランの違いは?
ドコモの通常プランを海外で使用する場合、利用できる国や料金がahamoとは大きく異なります。それでは、どのように違うのかを詳しく見ていきましょう。
ドコモの通常プランは追加料金が発生
ahamoは海外でも日本国内と同様の料金で利用でき、事前に申し込みをする必要もありません。しかし、ドコモでは海外オプションのパケット定額サービスを事前に申し込むか、利用したデータ通信量に応じた料金を支払う必要があります。
料金は訪れる国によって多少変わってきますが、基本的には以下のようなプランです。
プラン | 料金 |
---|---|
1時間プラン | 200円 |
24時間プラン | 980円 |
3日間プラン | 2,480円 |
5日間プラン | 3,980円 |
7日間プラン | 5,280円 |
海外パケホーダイ | 2,980円 |
「パケットパック海外オプション」を利用すると、契約中の国内パケット定額サービスまたは料金プランのデータ量を使用できるようになります。
ahamoは海外利用可能
日本で契約したスマートフォンは、基本的に海外でも利用できます。しかし、日本で契約したプランでは利用できないので別途料金を請求されるのが一般的です。
ahamoの場合は海外でも追加料金なしで利用できます。その他にもahamoには便利なポイントがあるので、詳しく見ていきましょう。
申し込みや手続きを行う必要はない
海外でスマートフォンを利用する場合、現地で使用できるSIMやWi-Fiなどをレンタルするのが一般的です。もちろん、利用するための費用も発生します。
ahamoで契約したスマートフォンを海外で利用する場合は、事前に手続きや申し込みをする必要はありません。自分のスマートフォンをデータローミングの設定にするだけで利用可能になります。
国や利用する端末によってはネットワークの種類が異なるので、事前に公式ホームページをチェックしましょう。
15日以上経過後の通信制限に注意!
ahamoは15日以上経過後の 0:00 (日本時間)以降は通信制限がかかり、128Mbpsと低速モードに切り替わります。
そのため、中長期的な連続した渡航には向きませんが、2週間程度の期間限定の短期留学や旅行に利用する分には何の問題もありません。また、通信制限がかかっても通話は可能ですし、Wi-Fi環境下なら15日以上経過後の通信制限の影響も受けません。
ただし、フリーWi-Fiには危険もひそみます。やむなく提供元がはっきりしないフリーWi-Fiを利用する場合は、検索程度にとどめ、個人情報などを入力しないようにしましょう。
ahamoは海外駐在に携帯するのに向かない?
一般的な海外駐在期間は3年から5年と言われています。15日以上経過するとかかる通信制限を解除するためには、帰国して機内モードを解除したあと、携帯で日本の電波をつかまえる必要があります。
海外駐在期間中に15日おきに帰国することはほぼ不可能なので、Wi-Fiを使える環境でなければ、ahamoは海外駐在には向いていないと言えるでしょう。
ahamoでWi-Fiを使う時はVPN利用がおすすめ
VNPとは、Virtual Private Networkの略で仮想専用線と訳され、ネット上の通信を安全に暗号化するものです。フリーWi-Fiには危険が伴いますが、VPNを利用することで第三者による盗聴やデータ傍受を防ぐことができます。
また、日本国内のサイトは海外からはアクセスできないよう制限されているものがあります。Amazon prime video やHuli・Tverなども該当します。VPNのサーバーを利用することで日本国内のIPアドレスを利用でき、国内のサイトにアクセスすることが可能となります。評判のよいVPNはExpressVPNやNordVPNをはじめいくつもあります。
下記のようなサイトで確認してもよいでしょう。
なぜahamoを海外で15日以上利用すると通信制限がかかるのか
ahamoの公式HPを確認しましたが、明確な答えはありませんでした。
しかし、海外で利用時にオプション契約の必要がなく、データローミングの設定だけで利用できて20GBまでデータ通信ができるahamoは、大変使いやすい携帯電話会社と言えるでしょう。
それでは、実際に海外でahamoを使ってみた方の声を聞いてみましょう。
ahamoを海外でつかってみた口コミ
事前の申し込みなども必要なく、現地快適な通信を楽しめる様子が伝わります。
海外旅行は事前の準備が大変ですが、通信に限ってはローミングをオンにするだけで使えて、モバイルレンタルWi-Fiのように返却の必要もないのは本当にありがたいですね。
海外用のSIM購入の必要もなく、モバイルWi-Fiのレンタルが不要なことを喜ぶ様子が伝わります。
近くの国だからこそ、国内の延長のような気軽な気持ちで出向きたいですよね。
そんな時に、海外でもそのまま使えるahamoは最高です。
こちらも台湾からの口コミです。ahamoは到着して、機内モードをアナウンスに従い解除するだけで、すぐに使えます。本当に便利ですよね。こちらにも「最高」の言葉があり、心から楽しんいる様子が伝わります。
ahamo(アハモ)の海外利用について よくある質問
Q
ahamoを海外で15日以上使うと通信速度が最大128kbpsと遅くなりますが、帰国後元の速さに戻すには手続きが必要ですか?
A
手続きの必要はありません。日本に帰国後、機内モードを解除しデータ通信を行うことで通信制限が解除され通常の通信速度に戻ります。
Q
ahamoを海外で15日以上使う際、途中で月をまたいで翌月になると、日付のカウントは1日に戻りますか?
A
「連続して15日以上」となりますので月のまたいで翌月になっても日数のカウントは戻らず、使い始めてから15日後の 0:00 から通信制限がかかり、送受信とも最大128kbpsとなります。
Q
ahamoは海外からでも解約できますか?また海外へ駐在や留学など長期間の渡航の際、休止などの手続きをとれますか?
A
ahamoの解約はwebとアプリのどちらからでもできるので、海外からの解約も可能です。
15日以上の渡航で「しばらくahamoを休止して帰国後同じ番号を使いたい」という場合、ahamoには回線休止や番号保管のシステムはありませんが、ドコモにはありますので、一時的にドコモへプラン変更する方法もあります。その際の手数料などは以下のとおりです。
手数料 | 1,100円 |
電話番号保管 | 440円 |
メールアドレス保管 | 110円 |
ドコモへプラン変更し休止の手続きを取る際、個人名義で本人が手続きをする場合は必要な書類はとくにありません。その他の場合はこちらでご確認ください。
Q
海外でahamoと契約中のスマホを紛失したり、盗まれたりした場合は一時的にスマホを止めることはできますか?
A
紛失や盗難にあった場合は国内外問わず、スマホを止めることができます。
しかし、おサイフケータイのロいませんのでえ、いませんので、この点は注意しましょう。
紛失や盗難の際にスマホを止めることを中断といい、スマホが発見されたり戻ってきた場合は再開することもできます。受付は24時間可能です。詳しくは下記のページからお手続きください。
ahamは(アハモ)の海外利用についてまとめ
ahamoは海外で利用するときに事前申し込みの必要がなく、日本国内と同様に20GBまでのデータ通信を追加料金なしで使用できます。利用するときはスマートフォンのデータローミングの設定をオンにするだけです。
ただし、以下のような注意点があります。
- ahamo大盛りオプションに加入していても海外で利用できるデータローミングは20GBまで
- データ通信量が20GBを超えると速度制限がかかる
- 海外で月内に15日を超えて利用すると通信速度が最大128Kbpsに制限される
- 海外での電話とSMSの利用額が5万円を超えると海外データ通信が使えなくなる
- 海外パケ・ホーダイは利用できない
この注意点さえ気をつければ、ahamoは海外でとても利用しやすいです。海外でスマートフォンを利用する方は、ぜひahamoを検討してみてはいかがでしょうか。
2 件のコメント
タイとカンボジアではデータローミングが使えたのですが、サウジアラビアでは使えませんでした。
中国(本土)でahamo使えません!
電話は繋がりますが、インターネットが繋がらない!