昨今ではソフトバンクとワイモバイルが、同じ店舗で販売されているのをよく見かけます。ソフトバンクはキャリアスマホ、ワイモバイルは格安スマホのため、ブランド自体が別物です。
そんなワイモバイルとは2015年に、ソフトバンクが吸収合併して運営している格安スマホになります。
そのため、ソフトバンクの店舗でワイモバイルが販売されていたり、ソフトバンクからワイモバイルへの乗換キャンペーンを行っていたりもします。
では、ソフトバンクからワイモバイルに乗り換えるにどうすれば良いのでしょうか。本記事ではソフトバンクからワイモバイルに乗り換える、手順などについて解説するのでぜひ参考にしてみてください。
目次
ソフトバンクからワイモバイルへの乗り換えはかんたん?
ソフトバンクはキャリア、ワイモバイルは格安スマホと微妙にシステムが異なります。そのため、乗り換えは大変なのでは?と考える方もいるでしょう。しかし、ワイモバイルへの乗り換え手順はそこまで複雑ではありません。
2021年8月よりMNP予約番号の発行手続きが不要になるなど、 乗り換えに必要な手続きが少なくなっています。そのため、ソフトバンクからワイモバイルへの乗り換えは、手間そこまで掛からずできるでしょう。
ソフトバンクからワイモバイルへの乗り換え手順
ソフトバンクからワイモバイルに乗り換えるには、以下の手順を順番通りに行うことが重要です。実際にどのような手続き内容なのか確認してみましょう。
- STEP
ワイモバイルで契約方法の選択
ソフトバンクからワイモバイルに乗り換える場合、以下の2つの方法があります。
- SIMカードのみでの契約
- 端末もあわせて購入
SIMカードのみの契約の場合は、現在使用しているスマホ端末がそのまま使用できるのかを、あらかじめ確認しておきましょう。使用できる端末はワイモバイルの公式HPで確認できます。手持ちの端末が該当しない場合、SIMカードのみの契約をしても作動しないことがあります。
スマホ端末を購入して契約する場合は、一般的なスマホ契約と変わりがありません。自分の好きな端末を選んで契約してください。ただし、その時に元のスマホデータのバックアップをとることを忘れないようにしましょう。
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ソフトバンクにMNPの申請
他の携帯会社に乗り換えるためにはMNP(ナンバーポータビリティ)申請をする必要があります。MNP申請をすると、現在使用している携帯の番号をそのまま利用可能です。さらに、オンラインでの契約に限りMNP予約番号の発行手続きをする必要が無くなりました。
ただし、My SoftBankに登録されている住所や名前などの個人情報の内容に変更がないか、事前に確認する必要があります。店舗契約の場合はMNP申請の必要があるので、実際にソフトバンクに問い合わせをしてみましょう。
なお、MNP予約番号は発行日を含め15日間という期限がありますので、2週間以内に手続きをしてください。
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ワイモバイルで契約手続き
ワイモバイルへの契約手続きは、オンラインと店舗の2つの方法があります。契約手続きの方法によって、必要書類が変わってくるので注意が必要です。店舗契約の場合、混雑して契約までに時間がかかることもあるので、事前に店舗来店予約をしておくと良いでしょう。
オンラインの場合はMy SoftBankに登録されている、支払い方法や個人情報に変更が無ければ、特に必要なものはありません。
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ワイモバイルの回線の切り替え
店舗で契約するのであれば、ワイモバイルへの回線切り替えはその場で行うことが可能です。しかし、オンラインでSIMカード契約をした場合は、自分で切り替えを行う必要があります。回線切り替えは、SIMカードと一緒に送られてきた案内書に記載されている電話番号に電話をかけ、音声案内に従って手続きをするだけです。
回線切り替えの電話受付時間は10時~19時となっています。もしこの手順を踏まなくても、6日経つと強制的に回線は切り替わります。回線切り替えが終了したら、端末にSIMカードを入れて下さい。
その後はAPN設定を行います。
APN設定はiPhoneとAndroidで方法が異なるので、案内書に従い設定をしましょう。基本的には数分でできる作業ですが、場合によってはWi-fiが必要になる場合もあるので、通信環境がある所で作業しましょう。
ソフトバンクからワイモバイルに乗り換えるメリット
格安スマホのワイモバイルに乗り換えることに、不安を感じている方もいるのではないでしょうか。ソフトバンクから、ワイモバイルに乗り換える際のメリットについては以下の5つが挙げられます。
- 料金が安くなる
- 通信速度はそこまで変わらない
- 月額770円(税込)で10分以内の国内電話が無料
- ソフトバンクのWi-Fiが無料で使える
- データ増量オプションが1年間無料になる
それぞれどのような内容なのか詳しくみていきましょう。
料金が安くなる
キャリアスマホであるソフトバンクには、以下の料金コースがあります。
プラン | メリハリ無制限 | ミニフィットプラン+ | スマホデビュープラン(3GB) |
---|---|---|---|
月額料金 | 6,580円(税抜) | ~1GB 2,980円(税抜) ~2GB 3,980円(税抜) ~3GB 4,980円(税抜) | ~13ヶ月 900円(税抜)(+2GB) 14ヶ月~ 1,980円(税抜) |
スマホデビュープランは15歳までの子供、もしくはガラケーからスマホに変更した人のみのプランとなります。一方でワイモバイルの料金コースは以下の通りです。
プラン | シンプルS | シンプルM | シンプルL |
---|---|---|---|
データ通信容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
月額料金 | 1,980円(税抜) | 2,980円(税抜) | 3,780円(税抜) |
同じ3GBのプランで見比べても、ソフトバンクのミニフィットプラン+よりワイモバイルの方が安くなります。やはり料金だけで考えると、ワイモバイルの方がお得なことが伺えるでしょう。
通信速度はそこまで変わらない
「データ通信容量が大きくて月額料金が安くても、格安スマホになることで通信速度が遅くなるのは嫌だ」と思う方もいますよね。しかし、ソフトバンクでもワイモバイルでも通信速度はほとんど変わりません。
格安スマホは数多く出ていますが、ワイモバイルはその中でもトップクラスに通信速度が速い格安スマホであるといわれています。
理由はソフトバンクの回線と同様のものを使っているから。多少の変化はあるかもしれませんが、通信速度は気にする必要がないといえます。
月額770円(税込)で10分以内の国内電話が無料
双方上記で紹介したデータプラン以外に、電話をよくかけるユーザーのために通話プランをオプションとして付けることができます。まずソフトバンクの通話プランを確認してみましょう。
月額料金(税抜) | 内容 | |
---|---|---|
準定額オプション+ | 800円 | 1回5分以内の国内通話が無料 |
定額オプション+ | 1,800円 | 時間問わずに国内通話が無料 |
次にワイモバイルの通話プランです。
月額料金(税抜) | 内容 | |
---|---|---|
だれとでも定額 | 770円 | 1回10分以内の国内通話が無料 |
スーパーだれとでも定額 | 1,870円 | 時間問わずに国内通話が無料 |
ソフトバンクは800円で1回5分以内の国内通話が無料です。一方ワイモバイルでは、1回10分以内の国内通話が無料で770円です。5分の違いはとても大きいのではないでしょうか。短時間の電話を頻繁にする方には、とてもお得なプランであるといえます。
ソフトバンクのWi-Fiが無料で使える
ソフトバンクではユーザーが外出先に無料で利用できる、公衆無線LANサービスを全国各所に展開しています。このようなキャリア通信会社のWi-fiスポットは、基本的に他会社の携帯電話を利用しているユーザーが使うことはできません。
また、格安スマホの通信会社がこのような公衆無線LANサービスを展開していることはほとんどありません。これにより、外でスマホを利用する時はデータ通信を消費することになります。
しかし、ワイモバイルであればソフトバンクユーザーと同様に、ソフトバンクのWi-fiスポットを利用できます。そのため、データ通信容量の上限が設定されている方でも、外出先で気兼ねなくスマホを利用できるでしょう。
データ増量オプションが1年間無料になる
ワイモバイルは乗り換えした際のキャンペーンで「データ増量無料キャンペーン2」実施中。データ量増量オプションとして月額550円を加算することで、設定されているプランのデータ通信容量を下記の様に増やすことができます。
- シンプルS 3GB→5GB
- シンプルM 15GB→20GB
- シンプルL 25GB→30GB
このオプションは通常は初月のみ無料なのですが、乗り換えた方は1年間無料で利用できます。設定されているデータ通信容量を使い切らなくても、翌月にデータ量を繰り越すことも可能。ご自身の好みでデータ調整ができる点も利点と言えるでしょう。
ソフトバンクからワイモバイルに乗り換える際の注意点
ソフトバンクからワイモバイルに乗り換える際には、メリットばかりではありません。以下の3つの点に関して注意する必要があります。
- ソフトバンクからの乗り換えだと割引が適用にならない場合もあり
- データ移行は自分でやらないといけない
- キャリアメールのアドレスが変わる
それぞれどのように注意すべきか確認しましょう。
ソフトバンクからの乗り換えだと割引が適用にならない場合もあり
ワイモバイルには、ソフトバンクユーザーが乗り換えるためのキャンペーン内容と、他の通信会社から乗り換える場合のキャンペーン内容が異なります。そのため、他社から乗り換えた場合の方が、割引率が大きいと感じる場合もあります。
ソフトバンクからワイモバイルに乗り換える前に、現在はどんなキャンペーンをやっているかを事前に確認しておく良いですよ。
データ移行は自分でやらないといけない
近年では個人情報の取り扱いが厳しくなってきたため、スマホが変わるたびにデータの移行や同期を自分でやる必要があります。電話帳やアプリ、LINEのアカウントなどスムーズに引き継げるように、パスワードの確認やデータ移行のやり方などを調べておきましょう。
キャリアメールのアドレスが変わる
ワイモバイルだけでなく、格安スマホは通信会社のキャリアメールを使うことができません。電話番号はそのまま利用できても、メールアドレスをそのまま使い続けることはできません。ワイモバイルでメールを使う場合、アカウントは「yahoo.ne.jp」になります。
キャリアメールアドレスで登録しているものは、変更する必要があるので注意してください。
ソフトバンクからワイモバイルに乗り換える際によくある質問
ソフトバンクからワイモバイルに乗り換えをする際に、下記のようなよくある質問が挙げられます。
- 乗り換えるタイミングのベストな時期は?
- 乗り換えると携帯端末の残金はどうなる?
- 機種変更やデータ移行の方法は?
これらの内容は多くの人が知りたいはず。それぞれどうすればよいかを詳しく見ていきましょう。
乗り換えるタイミングのベストな時期は?
オンラインでソフトバンクからワイモバイルに乗り換える場合、24日前後に行うことをおすすめします。ワイモバイルの料金は回線切り替えを行ってから発生します。 もし月をまたぐ場合は日割り計算になってしまいます。
そのため24日前後に申し込みを行うと、届いてから回線切り替えを行うまでちょうど良く、月初の1日から料金を発生させるように調整ができます。
24日に申し込みをすれば最短で27~28日に届くので、月内に回線切り替えが行われることはありません。安心して月初から使用できるでしょう。
乗り換えると携帯端末の残金はどうなる?
現在使用している端末の残金は、そのままソフトバンクから請求が届きます。ワイモバイルに乗り換える際に残金を全て支払ってしまいたい方は、ソフトバンクショップかソフトバンクカスタマーサポートに連絡してみましょう。
機種変更やデータ移行の方法は?
SIMカードのみの乗り換えではなく、スマホの端末ごと乗り換えた場合はデータの移行が必要です。Wi-fi環境でデータ移行ができれば問題無いですが、通信回線のみになっている場合は、データの移行がスムーズにできない場合があるので注意が必要です。
また、アプリはデータの移行方法が異なるため、それぞれやり方を確認しておくことも大切です。電話帳はソフトバンクの「あんしんバックアップ」にてデータの移行ができます。
その他のデータはiPhoneからAndroidに移行する場合「Googleドライブ」を、AndroidからiPhoneに移行する場合は「Move to iOS」を利用すると、スムーズにデータを移すことが可能です。
ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換え方法まとめ
キャリアのソフトバンクから格安スマホのワイモバイルへ、移行することに悩んでいる方もいるでしょう。ワイモバイルはソフトバンクの劣化版というわけではなく、想像以上に快適に使用できる製品です。
通信速度もソフトバンクとワイモバイルで、大きな差はありません。また、ワイモバイルからソフトバンクに移行しなおすことも可能です。少しでも通信料金を安くしたいと考えている方は、この機会に申し込みを検討してみてはいかがでしょうか。