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格安SIMの法人契約おすすめ9社を比較|ビジネス向けスマホの契約はどこが安い?かけ放題プランがあるのは?

格安SIM契約ができるのは個人だけではありません。法人でも契約ができる格安SIMサービスがあります。法人契約ができれば会社の通信費もかなり安くので、ぜひ検討したいという担当者もいるはず。ただし、法人契約は、個人契約と違う点もあるので、事前に注意点をしっかり押さえておきましょう。

今回の記事では、格安SIMの法人契約おすすめキャリア会社について、料金プランや注意点まで網羅!格安SIMの法人契約を考えている担当者は必読です。

法人契約できる格安SIM会社選びの5つのポイント

パソコン

たくさんある格安SIM会社の中から法人契約先を選ぶには、どのようなポイントに注意すべきでしょうか。

料金の安さだけを求めて契約しようとすると、法人契約を扱っていなかったり、いざ使ってみると使い勝手が悪かったりというトラブルにも見舞われがち。料金以外にも、条件をしっかり確認しましょう。

ここでは法人契約できる格安SIM会社の選び方を、5つのポイントに分けて解説します。

ポイント①:法人契約が可能かどうか?

まずは当然ですが、法人契約ができる格安SIM会社かどうかを確認しましょう。格安SIM会社はたくさんありますが、全ての会社が法人契約のサービスを展開しているとは限りません。

法人契約が可能な格安SIM会社には、楽天モバイル・mineo・Yモバイル・BIGLOBE・イオンモバイル・UQモバイルの他、たくさんの会社があります。中にはCMでも人気の人気格安SIM会社もあります。

ポイント②:料金プランの具体的な内容は?

料金プランは格安SIM会社によって実にさまざま。各社独自の料金プランを展開しています。ただし、月額料金の安さだけを追い求めるのは要注意です。データ通信のみというプランもあり、SMSや電話サービスは別料金だったり、解約時に解約金が発生したりと、契約後に「こんなはずじゃなかったのに」と失敗に終わってしまうこともあります。

データ通信・SMS・電話サービスなど、法人契約をしてどんなサービスを利用したいかをリストアップし、希望している格安SIM会社がそれに対応しているのか確認する必要があります。

契約期間〇年という縛りを設けている会社も多いため、解約のタイミングによっては高額の解約金で損をしてしまうことも。契約期間・解約金までしっかり比較しましょう。

ポイント③:どこの通信会社を利用している?

格安SIM会社は、それぞれ大手キャリアの回線を借りてサービス提供しています。docomo・au・Softbankの3大キャリアは、それぞれに長所があり、法人契約したスマホの使用目的に合わせて選ぶと良いでしょう。

docomoは対応エリアの広さ。auは電波の安定性。Softbankは通信速度の速さなどが、各キャリアの強み。支店が全国にある会社の法人契約は、幅広いエリアをカバーするdocomo、速度重視ならSoftbankと、何を求めるかにもよります。

契約して料金は安いけれど、電波が不安定で通話が切れる、出張先で電波が届かず取引先に連絡ができないなどというトラブルが起こらないよう、事前にチェックしておきましょう。

ポイント④:かけ放題などのオプションはあるか?

営業職など、頻々に電話を使う人の場合は、電話かけ放題サービスはマスト。かけ放題があれば、通信費のコストを大きく抑えることができます。

格安SIM会社によって、電話かけ放題が基本料金内に入っているものもありますが、「基本料金は安くして電話かけ放題はオプション」という格安SIM会社もあります。通話を全く使わない場合は、かけ放題のないサービスを選べばコストを削減となるでしょう。

オプションをつける場合、それが使う価値のあるものなのか、無駄なオプションがないかなども比較対象です。格安SIM会社の中には、機能を限定し、「SMSも電話もなしで通信だけ」という格安プランを提供している会社もあります。

ポイント⑤:契約期間の縛りはあるか?

格安SIM会社の中には、契約期間で1~3年で縛りを設けているところもあります。契約期間内で解約しようとすると、途中解約となり、高額な解約金が発生します。

月額料金の安さだけに注目せず、必ず契約期間・解約金の情報も頭に入れて選択しましょう。会社によっては契約期間なし・解約金0円というサービスもあります。

格安SIMの法人契約おすすめキャリア比較9選!

ここからは法人契約ができる格安SIMの情報を一挙紹介。おすすめのキャリアごとに料金プラン・オプション・契約期間の情報をまとめて比較してみました。

格安SIMの法人契約選びに迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

料金プラン通信会社かけ放題プラン契約期間
mineo1,441円~(500MB)docomo・au・Softbank5分かけ放題なし
BIGLOBE858円~(1GB)docomo・au3分かけ放題
10分かけ放題
通話パック60/90
1年
楽天モバイル1,375円~(常に速度制限)docomo5分かけ放題なし
ワイモバイル2,178円~(3GB)Softbank10分かけ放題(無料)
スーパーだれとでも定額
(24時間完全かけ放題)
プランにより異なる
NifMo1,474円~(1.1GB)docomoなしなし
UQモバイル 1,628円~(3GB) auなしなし
イオンモバイル803円~(0.5GB)docomo・au050かけ放題なし
LIMBO1,078円~(1GB)docomo10分かけ放題なし
リペアSIM620円~(3GB)docomo・Softbankなしなし

①:mineo

データ容量Dプラン(docomo)Aプラン(au)Sプラン(Softbank)
500MB1,540円1,441円1,925円
3GB1,760円1,661円2,145円
6GB2,508円2,409円2,893円
10GB3,542円3,443円3,927円
20GB5,148円5,049円5,533円
30GB7,260円7,161円7,645円
※音声通話SIMの場合の料金プラン


mineoでは、法人契約向けのサービス「mineo for business」を展開。複数回線割引があり、1回線につき割引50円が適用されるため、複数契約する会社は多いほどお得になります。

また、docomo・au・Softbankの3大キャリアに対応しているため、場所によって繋がりやすい回線のプランを選べる点もメリット。専用アプリ「mineo電話」を使っての5分かけ放題が月額800円です。

ビジネスユーザーには嬉しい「テレワークおまかせパック」は、mineoと「Microsoft 365」をセットにしたサービス。アプリケーション・ネットワーク環境・デバイスのセットアップ・セキュリティまで、ワンストップで対応し、テレワーカーを強力バックアップします。

個人向けと料金は同じで、データ通信・音声通話など、必要なサービスだけを選ぶタイプ。契約期間の縛りもなく、通信コストの最適化ができる点が大きなメリットです。

②:BIGLOBE

引用:biz.biglobe.ne.jp
データ容量音声通話SIMデータ通信専用SIMデータ通信専用SIM(SMSあり)
1GB1,200円なしなし
3GB1,400円700円820円
6GB1,950円1,250円1,370円
12GB3,200円2,500円2,620円
20GB5,000円4,300円4,420円
30GB7,250円6,550円6,670円

BIGLOBEの法人向けサービス「biz.(ビズドット)」は、企業以外にも個人事業主や小規模な任意団体でも契約可。1年間の契約期間が設定されているものの、格安SIMサービスの中でも、基本料金はかなり低価格を実現しています。

かけ放題プランは使い方に応じて4種類から選択。「通信はメールの送受信程度で、かけ放題プランの10分以内で十分」というライトユーザーにとっては、まさに格安と言えるサービスです。逆に、「通話も通信ももっと使いたい」という場合は、不向きと言えます。

③:楽天モバイル

楽天モバイル 法人
引用:mvno.mobile.rakuten.co.jp
プラン/データ容量音声通話SIM データ通信専用SIM データ通信専用SIM(SMSあり)
ベーシックプラン1,250円525円645円
3.1GB1,600円900円1,020円
5GB2,150円1,450円1,570円
10GB2,960円2,260円2,380円
20GB4,750円4,050円4,170円
30GB6,150円5,450円5,520円
法人契約における「データ通信のみ(SMSなし)プラン」は、2021年11月30日をもって新規申し込み受付を終了

楽天モバイルは、個人向け格安SIMではトップの人気。個人向けの契約では信頼が高い分、法人向けプランでも高い人気を誇っています。ただし、個人向けではオプションとなっている「かけ放題セット」は、法人プランでは非対応です。

取り扱い機種が多い点も人気の理由の1つ。一番月額料金が安いベーシックプランは1,375円ですが、安い分、最初から速度制限がオンになっている仕様です。契約期間の縛りはなし。通話がメイン・メールのみというライトユーザーには問題なく使えます。かけ放題プランは専用アプリの使用が必須です。

お試しで、SIMカードを2週間レンタルできるため、繋がりやすさや通信の品質を事前にチェックできる点も安心です。

④:ワイモバイル

引用:ymobile.jp
プラン名 月額料金 データ容量
スマホベーシックプランS2,680円3GB
スマホベーシックプランM3,680円9GB
スマホベーシックプランR4,680円14GB

ビジネス向けのワイモバイルは、安定した通信速度と電話完全かけ放題のオプションが強み。

個人プランとの違いは、法人割引の金額の大きさです。2回線以上の契約で1回線あたりの月額料金が770円引きというお得さ。プランSの場合、2,178円-770円=1,480円となります。

電話かけ放題プランは、10分以内のプランと、完全かけ放題プランの2種類があります。打ち合わせなどで長時間の通話が多い人にとっては、完全定額は得難いプランと言えるでしょう。

⑤:NifMo

引用:nifmo.nifty.com
プラン/データ容量音声通話SIM データ通信専用SIM データ通信専用SIM(SMSあり)
1.1GB1,340円640円790円
3GB1,600円900円1,050円
7GB2,300円1,600円1,750円
13GB3,500円2,800円2,950円
法人シェア5GB2,500円1,800円1,950円
法人シェア10GB3,900円3,200円3,350円
法人シェア追加SIM1,100円400円550円

NifMoの法人サービス「by Nifty Biz」は、契約期間の縛りなし・機種変更の解約金なし・利用開始月は基本料金0円というお得感が特徴。他社より1ヶ月分費用が安くなるのはうれしいところです。

「MDM・キッティングサービス」ではセキュリティ対策やウィルス感染時のサポートをしてくれるだけでなく、万が一スマホを紛失・破損してしまったときの緊急対応も万全です。ビジネス利用だけに、緊急性の高い端末の紛失対策サービスは「もしもの時」の対策になります。

また、「by Nifty Biz」では法人専用のデータシェアプランが用意されています。複数台契約でみんなでシェアできる分、データを効率良く使うことができ、費用に無駄がありません。ただし、NifMo法人サービスの利用は@nifty法人契約が必須です。法人管理費用500円/月が発生する点も留意しましょう。

⑥:UQモバイル

引用:uqwimax.jp
プラン名 月額料金 データ容量
くりこしプランS1,628円3GB
くりこしプランM2,728円15GB
くりこしプランL3,828円25GB

通信品質の安定では、楽天モバイルに次ぐUQモバイル。オプションは24種類以上と、オプションの豊富さでは格安SIM業界随一です。必要なオプションだけを選んで使えるというカスタムさが人気です。

人気のオプション「UQあんしんパック」は、スマホの設定が苦手な人向けの遠隔サポートとクラウドバックアップ(写真・動画・電話帳の自動バックアップ)、個人情報漏洩を防止するUQ SNSセキュリティの3つがセットになったもの。クラウドバックアップとセキュリティだけ個別で加入もOKです。使いたいサービスだけを選ぶことでコストを抑え、賢く使いましょう。

⑦:イオンモバイル

引用:aeonmobile.jp
月額料金 データ容量
803円0.5GB
858円1GB
968円2GB
1,078円3GB
1,188円 4GB
1,298円5GB
1,408円 6GB
1,518円7GB
1,628円 8GB
1,738円9GB
1,848円 10GB
1,958円12GB
2,068円14GB
2,178円20GB
4,158円30GB
5,258円40GB
6,358円50GB

イオンモバイルの法人契約は、契約期間の縛りも解約金もなし。音声通話・データ通信・SMSが使えて月額803円~という格安料金で利用できます。データ量を社員ごとに1GB単位で設定でき、4GB以上はデータシェアも可能。データの無駄がありません。

法人契約対応オプションとして、専用アプリ利用サービスの「イオンでんわ」なら国内11円/30秒。国際通話も32ヵ国一律10円/30秒とお得です。IP電話ではなく電話回線を利用しているため、電話アプリによくある「安いけど音質が悪い」というトラブルもありません。

また、電話かけ放題は月額1,078円。専用の050電話番号が使えるため、1台でビジネスとプライベートの両方を使い分けできます。

⑧:LIMBO

引用:libmo.jp
プラン/データ容量 月額料金
ライト(速度制限あり)1,078円
1GB 1,078円
5GB1,518円
20GB1,991円
30GB2,728円

他社の格安SIMサービスより比較的料金が安いのがLIMBO(リブモ)。

LIBMO法人向けサービスは、テレワークをサポートするプランが充実。オフィスPCに安全にリモートアクセスする「One Office スマートコネクト」も提供しています。モバイル端末で会社のPCが操作できるサービスで、使わない月は利用料0円です。

お試し利用ができるだけでなく、期間限定の利用にも対応可能。短期的に格安SIMを利用したい際に最適です。

⑨:リペアSIM

引用:repair-sim.jp
プラン名データプラン
Sプラン (Softbank) ・Dプラン (docomo)
データSMSプラン
Dプラン (docomo)
データ容量
バリューS620円770円 3GB
バリューM1,280円1,430円 10GB
バリューL1,580円1,730円 20GB

RepairSIM(リペアSIM)の法人契約の場合は、データSIMのみの。音声通話付きSIMの取り扱いはありません。

プランはデータとデータSMSで、通信のみの利用ですが、月額620円~は破格!「電話は使わないからメールとデータのやり取りだけで十分」というユーザーにおすすめです。

約1~2週間、お試しで使える無料SIMの提供サービスがあります。

格安SIMを法人契約する際の注意点

法人契約する場合、同じ格安SIM会社でも個人契約と法人契約ではサービスの内容・料金プランが異なる場合があります。

「個人でよく使っている格安SIMで信頼しているから」「テレビCMでよく見かけるから」という理由で、良く調べずに契約しようとすると、思わぬトラブルが発生してしまうこともあります。

ここでは、格安SIMを法人契約する際の注意点を解説します。格安SIM法人契約前に、必ず以下のポイントをチェックしておきましょう。

①:料金プランが個人契約とは異なることも

同じ格安SIMでも、法人契約の場合、個人向けプランと料金やサービス内容が異なることはよくあります。

楽天モバイルの場合、個人契約であれば回線をdocomo・auから選択できます。しかし、法人契約の場合、docomoの回線の一択です。同様に、LIMBOも個人の場合は音声通話もサービスに入っていますが、法人向けではデータ通信のみの契約になっています。

個人向けでは魅力的なオプションやキャンペーンも、法人契約になると適用外ということもあります。どの格安SIMサービスも、必ず法人向けのサイトが用意されています。法人契約用の料金・サービス内容をチェックするようにしましょう。

②:Web申し込みができない場合がある

個人向けの格安SIMサービスではweb申し込みが定番です。逆に、法人契約の場合はweb申し込みができないところも多くあります。

法人契約の申し込み手順は、公式ホームページから申し込み用の書式をダウンロードし、必要書類を揃えて郵送という形が一般的。よって、個人契約のようにすぐに使えるようにはなりません。申し込みから数日かかるため、使用を開始したい日が決まっている場合は早めに手続きをしましょう。

③:海外ではそのまま使えない可能性がある

大手キャリアであれば、国際ローミングに対応しており海外でもそのままスマートフォンを利用することができます。しかし、格安SIMの場合、NifMoのように国際ローミングに対応していないものもあります。

また、国際ローミングに対応している格安SIMでも、基本は音声とSMSのみ。データ通信は使えないこともあるので、事前に法人ページをチェックしておきましょう。

④:法人契約では適用されないキャンペーンもあり

個人向けではお得なキャッシュバックキャンペーンや、割引キャンペーンで盛んに新規加入を呼びかけていますが、これはあくまで個人向け。法人契約では適用されないのが基本です。

テレビCMやネット広告でキャンペーンの情報が魅力的でも、法人契約のキャンペーンではないので要注意です。

格安SIMの法人契約おすすめキャリア会社まとめ

法人契約ができる格安SIMもたくさんあり、それぞれ独自のプランやサービスを展開しています。格安SIMの中には、社員でデータをシェアできるところもあるので、使い方に応じて選びましょう。

端末やSIMをお試しでレンタルできる会社もあるため、自社の環境がどの回線に適しているのか試して決めたい時も安心。個人契約のプランと法人向けプランはサービスの内容が違うことが多いため、必ず法人向けのホームページを確認してくださいね。

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