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格安SIMで低速モードありのおすすめ9社を比較|無制限で使い放題&1Mbpsで速いモバイルも解説

「通信量を節約したい」「通信量を計画的に使用したい」と考えている方におすすめなのが、格安SIMの「速度切り替え機能」です。

速度切り替え機能は、通信速度を低速モードや高速モードに切り替えられる機能のこと。

低速モードに切り替えると、通信速度が制限される代わりに、高速通信のデータ容量がカウントされないのが特徴です。

しかし、すべての格安SIMが速度切り替え機能を実装しているわけではありません。

そこで本記事では、速度切り替え機能のある格安SIMを9社紹介します。

速度の切り替え機能がある格安SIMを利用すれば、上手に通信容量を節約し、月額料金を抑えることも可能なので、ぜひ参考にして下さい。

低速モードが使える格安SIM比較表

格安SIM37社のなかから、速度の切り替え機能がある格安SIMのみ表でまとめました。

楽天モバイルmineoUQ mobileLinks Mate OCN モバイル ONE イオンモバイルII Jmioexicite モバイルLIBMO
月額料金1,078円~1,298円~1,628円~517円~550円~803円~850円~495円~980円~
低速時の速度1Mbps最大200kbps・くりこしプランS 300kbps
・くりこしプランM・L 1Mbps
・18GBプラン以下 最大200kbps
・20GBプラン以上 最大1Mbps
最大200kbps最大200kbps最大300kbps最大200kbps最大200kbps
低速モードの通信制限なしなしなしあり新旧プランで異なるありありありなし
バースト機能××
速度の切り替え方法アプリアプリ・マイページアプリマイページアプリ・マイページアプリアプリ・マイページマイページマイページ
特殊プラン×・パケット放題plus
・マイそく!スタンダード
・プレミアム
×××××××
特殊プランの速度×・パケットplus
・マイそく!
スタンダード
プレミアム
×××××××
公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
※表の料金はすべて税込み表記

一口に速度制限の切り替え機能といっても、格安SIMによって低速モード時の速度や機能はさまざまです。

低速モード時の速度は最大200kbpsがほとんどですが、楽天モバイルやUQ mobile、Links Mateは低速モードでも1Mbpsで利用できます。

低速モード時でも快適に回線を利用したい場合は、最大速度が速いものがおすすめです。

速度の切り替えができるおすすめ格安SIM9選

ここからは、速度の切り替え機能がある格安SIMを10社詳しく紹介していきます。

速度切り替え機能は、どの格安SIMでも無料で利用できますが、格安SIM会社によって機能性や使用感は異なります。

それぞれの特徴を詳しくみていきましょう。

楽天モバイル:楽天エリア内は高速通信を無制限で使い放題

出典:楽天モバイル

楽天モバイルはギガを使った分だけ支払う、シンプルなワンプランが特徴のMNOです。

3GBまでで1,078円、20GBまでで2,178円、20GB以上は3,278円で利用できます。

以下の表に、楽天モバイルの低速時の条件をまとめてみました。

低速時の速度1Mbps
低速モードの通信制限なし
バースト転送機能
通信速度の切り替え方法アプリ
無制限利用できる特殊プラン×

楽天モバイルは、「my楽天モバイル」のアプリからデータ高速モードのON・OFFの切り替えが可能です。

ただし、速度の切り替えが可能なのはパートナー回線のエリアのみで、楽天回線エリアでは切り替えはできません。

パートナー回線での利用が月5GBを超えると低速モードに切り替わりますが、楽天回線エリアなら、高速通信のままデータ無制限で利用可能です。

データ高速モードをONにすると、パートナー回線の高速データ容量が消費されるので、通信容量を節約したい場合はOFFに設定しておくとデータ容量の節約になります。

低速モードだと通信速度は1Mbpsまで制限されますが、他社の格安SIMの低速モードと比較すると、比較的速い速度で利用可能です。

mineo:オプション利用すると最大3Mbpsで使い放題

出典:mineo

mineoは専用のアプリやWebのマイページから、通信モードの切り替えが可能です。

切り替え操作後、約1分ほどで速度の切り替えが完了します。

mineoの低速モード時における通信速度は最大200Kbpsと、他社格安SIMと比較しても大差ありません。

しかし、「パケット放題plus」や「マイそく!」などのオプションプランを利用することで、低速モード時の通信速度を引き上げられます。

低速時の速度最大200kbps
オプション利用で最大1.5Mbps〜3Mbps
低速モードの通信制限なし
バースト転送機能
通信速度の切り替え方法アプリ・マイページ
無制限利用できる特殊プラン・パケット放題plus 385円

●マイそく!
・スタンダード 990円
・プレミアム 2,200円
※表の料金はすべて税込み表記

パケット放題plusとは、高速通信ONで最大1.5Mbpsのデータ通信が使い放題になるオプションサービスです。

本来月額385円で利用できるオプションですが、10GBコース以上を契約すると無料で申し込めます。

また、「マイそく!」とは12時〜13時までの通信速度が制限されるかわり、最大1.5Mbps〜3Mbpsの速度で、データの制限なく利用できるサービスです。

昼にスマホを利用しない方や、Wi-Fiが利用できる方はオプションに加入するとデータ容量の節約になります。

スタンダードは最大1.5Mbps、プレミアムは最大3Mbpsと利用できる速度が異なるので、ほしい速度によってオプションを選びましょう。

UQ mobile:au回線の安定した通信品質が魅力

出典: UQ mobile

UQ mobileは、auのサブブランドである格安SIMです。

auの親会社であるKDDIの参加である「UQコミュニケーションズ」から提供されています。

そのため、格安SIMのなかでは安定した通信速度と品質が好評です。

UQ mobileはくりこしプランM・Lを契約すると1Mbps、くりこしプランSなら300Kbpsで利用できます。

そのため、低速モードでも快適に利用したい方は、くりこしプランMかLを選ぶといいでしょう。

以下は、UQ mobileの低速モード時の条件をまとめた表です。

低速時の速度・くりこしプランS 300Kbps
・くりこしプランM・L 1Mbps
低速モードの通信制限なし
バースト転送機能
通信速度の切り替え方法アプリ
無制限利用できる特殊プラン×

UQ mobileでは、月間データ容量が上限を超えた場合か、直近3日間で6GB以上の利用があった場合に速度が制限されます。

また、意図的にアプリで通信速度を低速通信(節約モード)に切り替えることも可能です。

低速通信に切り替えるとデータ容量を消費しないので、少ないデータ容量のプランを選択して低速モードを利用すれば、節約にもなります。

UQ mobileは低速モード利用時の速度制限がないため、低速モードで利用する時間が長くても安心してお使いいただけますよ。

LinksMate:スマホゲームをするならカウントフリーオプションがおすすめ

出典:LinksMate

LinksMateは、データ通信容量38種類・SIMタイプ3種類の合計114種類のプランが選べる格安SIMです。

公式サイトのマイページから、通信速度の切り替えができます。

低速時の速度・18GBプラン以下 最大200Kbps
・20GBプラン以上 最大1Mbps
低速モードの通信制限あり
バースト転送機能×
通信速度の切り替え方法マイページ
無制限利用できる特殊プラン×

節約モードをONにすると18GB以下のプランは200kbps、20GB以上のプランは1Mbpsで通信を利用可能です。

しかし、低速時に3日間でデータ通信量が300MBに達した場合、さらに通信規制がかかることがあります。

節約モードといった名称ですが、使用した通信容量がカウントされないわけではないので注意しましょう。

LinksMateはただ節約モードを利用する分にはメリットがあまりないため、「カウントフリーオプション」を利用するのがおすすめ。

カウントフリーオプションは、月額550円で対象のゲーム・コンテンツ・SNSの通信量が90%以上カウントされないサービスです。

データ容量がなくなり、低速モードになってもカウントフリーオプション対象のサービスは高速通信のまま利用できます。

OCNモバイルONE:1日に何回でも速度の切り替えが可能

出典: OCNモバイルONE

OCNモバイルONEはOCNアプリ・OCNマイページから、1日に何回でも速度が切り替えられるのが特徴です。

低速時の速度最大200kbps
低速モードの通信制限新旧プランで異なる
バースト転送機能
通信速度の切り替え方法アプリ・マイページ
無制限利用できる特殊プラン×

1日何度でも瞬時に通信速度の切り替えができるので、高速通信の必要がないLINEなどのメッセージのやり取り時、節約モードをONにしておくのがおすすめです。

低速モードでも最大200kbpsで利用できるため、メッセージのやりとりや通話は快適に行えます。

節約モードは、SIMカードごとに通信速度を切り替えられるのも魅力です。

ただし、新コースの場合は低速通信時の通信量が、基本通信量の半分を超えると通信速度が200kbpsに制限される場合があるので注意しましょう。

イオンモバイル:専用アプリで簡単に速度を切り替えられる

出典:イオンモバイル

イオンモバイルは、専用のアプリで通信速度の切り替えが可能です。

アプリを起動すると高速通信のデータ残量が表示されるので、効率的に速度の切り替えができます。

低速時の速度最大200kbps
低速モードの通信制限あり
バースト転送機能
通信速度の切り替え方法アプリ
無制限利用できる特殊プラン×

低速モードの速度は最大で200kbpsです。

やや心もとなく感じるかもしれませんが、バースト機能があるので低速モードでも比較的快適に使用できるでしょう。

イオンモバイルは0.5GBからプランを選択できるので、うまく速度の切り替えを利用すれば、大幅に月額料金を節約できます。

ただし、低速モードで3日間の通信量が366MBを超えた場合、通信速度を制限される場合があるので注意がが必要です。

低速モードを制限された場合の速度については明記されていませんが、低速モード時より使用感は劣る可能性があることは十分考えられるでしょう。

IIJmio:家族で低速モードを利用したい人におすすめ

出典: llJmio

IIJmioは、日本ではじめてインターネットプロパイダを提供した老舗格安SIM会社です。

機能の違うSIMカード間でもデータ容量をシェアできる機能があるので、家族や複数端末間で無駄なくデータ容量を使用できます。

低速時の速度最大300kbps
低速モードの通信制限あり
バースト転送機能
通信速度の切り替え方法アプリ・マイページ
無制限利用できる特殊プラン×

「IIJmioクーポンスイッチ」アプリか、公式サイトのマイページから通信速度の切り替えが可能です。

高速通信の切り替えはそれぞれのSIMカードごとに設定できるので、ファミリーシェアプランを利用している場合は、家族全員でデータ使用料を節約できます。

ただし、IIJmioの低速モードは通信制限があるので注意が必要です。

データ容量(クーポン)の残量がない状態、または低速モードでの利用で3日あたりの通信量が366MBを超えると、通信規制がかかります。

通信規制中の速度については非公開ですが、低速モードで行えていた操作ができなくなる可能性もあると考えておきましょう。

exciteモバイル:従量制プランで通信容量を節約するのにおすすめ

出典: exciteモバイル

exciteモバイルは通信容量を使用した分だけ支払う「Fit:段階料金プラン」と、通信容量の上限を設定して利用する「Flat:定額料金プラン」の2種類です。

exciteモバイルの低速モードだと高速通信のデータ容量は消費されないので、うまく利用すれば使用データ量をを抑えられ、月額料金を節約できます。

低速時の速度最大200kbps
通信制限あり
バースト転送機能
通信速度の切り替え方法マイページ
無制限利用できる特殊プラン×

しかし、exciteモバイルには低速モードで、直近3日間あたりの通信量が366MBを超えると通信制限がかかります。

低速モードでも無制限で利用ができるわけではないので注意しましょう。

exciteモバイルでは最大5枚までSIMカードを契約できますが、1枚が制限を超えても他のSIMカードは通常通り利用可能です。

LIBMO:200kbpsで使い放題!

出典:LIBMO

LIBMOはライトプランを除いたすべてのプランで、通信速度の切り替えが可能です。

公式サイトのマイページから通信速度を切り替えられます。

低速時の速度最大200kbps
通信制限なし
バースト転送機能×
通信速度の切り替え方法マイページ
無制限利用できる特殊プラン×

SIMカードをシェアしている場合は、すべてのSIMカードの通信に速度の切り替えが反映されるのが特徴です。

1枚ずつ速度の設定はできないので、注意しましょう。

しかし、LIBMOには低速モード時の通信制限はないため、無制限で使い放題です。

LIBMOの低速モード時の速度は最大200kbpsなので、LINEのやりとりや通話をする分には快適に利用できますよ。

通信速度ごとにできることの目安

低速モード時の速度が200kbps・1Mbpsといっても、その速度でどこまで快適に使えるのかがわかりにくいですよね。

そこでここでは、コンテンツごとに必要な通信速度の目安を以下の表にまとめました。

コンテンツ推奨下り速度
メールやLINE200kbps
アプリでの通話200kbps
テレビ電話500Kbps~1Mbps
Twitter・Webサイト閲覧(テキストメイン)2Mbps
Instagram・TikTok・画像が多いWebサイトの閲覧4Mbps
音楽を聴く(HDストリーミング再生)320kbps
動画視聴(普通画質)3Mbps
動画視聴(高画質)20Mbps
オンラインゲーム5Mbps~50Mbps

ほとんどの格安SIMの低速時速度が200Kbpsなのを踏まえると、基本的にメールやLINEなどのメッセージや通話は快適に利用できます。

テキストメインのWebサイトやTwitterなどは低速モードの速度でも利用可能ですが、画像の多いWebサイトやInstagram、動画の視聴は読み込みに時間がかかるでしょう。

各格安SIMの低速モードでできることの比較表

では、紹介した格安SIMの低速モード時の速度なら、どこまで快適に利用できるのでしょうか。

以下の表にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

ただし、表はあくまで目安です。

使用する時間帯や場所によっては、表と異なる場合があるので注意してください。

楽天モバイルmineoUQ mobileLinks MateOCN モバイル ONEイオンモバイルIIJmioexicite モバイルLIBMO
メールやLINE
アプリでの通話
テレビ電話××××
Twitter・Webサイト閲覧(テキストメイン)
Instagram・TikTok・画像が多いWebサイトの閲覧×××××××
音楽を聴く(HDストリーミング再生)××××
動画視聴(普通画質)×××××××××
動画視聴(高画質)×××××××××
オンラインゲーム×××××××××

低速モードだと、画像や動画の多いサイトやSNSでの利用は読み込みに時間がかかってしまいます。

快適に利用したいなら、Wi-Fiの利用は必須です。

ただし、バースト機能のある格安SIMを利用すれば、画像や動画の多いサイトでもほぼ快適に利用できます。

バースト機能とは通信速度の低速時に、通信の初速を高速通信で利用できる機能のことです。

格安SIM会社によっては、「バースト転送機能」と呼ばれています。

低速モードでメールやLINE、Webサイトの読み込みなど、小容量で断続的な通信であれば、バースト機能の利用で瞬時に読み込みが可能です。

ただし、格安SIMによってバースト機能の速度は異なります。

低速モードでも使い勝手にこだわりたい方は、バースト機能のある格安SIMがおすすめです。

<バースト機能のある格安SIM>

  • mineo
  • UQ mobile
  • OCN モバイル ONE
  • イオンモバイル
  • II Jmio
  • exicite モバイル

まとめ

格安SIMは速度の切り替え機能をうまく利用することで、データ使用量を効率的に節約できます。

低速モードでもLINEのやりとりや通話は問題なく利用可能です。

TwitterなどテキストメインのWebサイトを快適に使用したい場合は、低速モード時の速度が速い格安SIMを選ぶのがおすすめ。

また、バースト機能のある格安SIMなら瞬時に読み込みが可能なので、ほとんどの利用で困ることはないでしょう。

本記事で紹介した内容を参考に、速度の切り替えができる格安SIMを選んでみてはいかがでしょうか。

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