データ通信専用SIMとは、音声通話機能がついていないSIMカードです。
通話通話機能がないSIMカードは、データ通信のみのシンプルな使い方ができる分、価格も安価に利用できます。
そこで本記事では、データ専用SIMがあるおすすめの格安SIM6社を紹介していきます。
また、あわせてデータ専用SIMを利用するメリットやデメリット、データ容量別プランの価格についても詳しく紹介しています。
データ専用SIMを利用したいと考えている人は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
目次
データ通信専用のおすすめ格安SIM6選比較表
以下では、本記事で紹介するおすすめの格安SIM6社を、比較表にまとめました。
mineo | OCN モバイル ONE | II Jmio | BIGLOBEモバイル | イオンモバイル | Links Mate | |
月額料金 | 880円~1,925円 | 858円~1,628円 | 740円~1,950円 | 990円~7,425円 | 528円~5,038円 | 165円~49,500円 |
データ容量 | 1GB~20GB | 3GB~10GB | 2GB~10GB | 3GB~30GB | 1GB~50GB | 100MB~1TB |
平均通信速度 | 41.22Mbps | 60.45Mbps | 50.03Mbps | 11.92Mbps | 52.27Mbps | 74.2Mbps |
通信回線 | docomo au softbank | docomo | docomo au | docomo au | docomo au | docomo |
支払い方法 | 口座振替:△※1 クレカ:〇 デビット:✖ | 口座振替:✖クレカ :〇デビット:✖ | 口座振替:✖クレカ :〇デビット:✖ | 口座振替:〇 クレカ:〇 デビット:✖ | 口座振替:✖ クレカ:〇※2 デビット:✖ | 口座振替:✖ クレカ:〇 デビット:✖ |
テザリング機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※1 eo光ネットを利用中で、口座振替の場合はmineoも同様に口座振替にできる
※2 イオンマークの付いたクレジットカード、VISA、JCB、マスターカードが利用可能
店舗で申込みの場合に限り、ダイナースクラブ、アメリカンエキスプレスカードも利用可能
データ通信専用の格安SIM一覧
ここからはおすすめの格安SIMについて、それぞれ特徴を紹介していきます。
mineo
月額料金 | 880円~1,925円 |
データ容量 | 1GB~20GB |
平均通信速度 | 41.22Mbps |
通信回線 | docomo au softbank |
支払い方法 | 口座振替:△ クレカ:〇 デビット:✖ |
テザリング機能 | 〇 |
mineoは他の格安SIMにはない、ユニークなサービスが特徴の格安SIMです。
mineoユーザー同士でパケットをシェアしあう「フリータンク」や「パケットギフトサービス」は、パケットが足りなくなった時に1GBからパケットを分けてもらえます。
他にも、利用する上でわからないことを質問したり、話せたりする「マイネ王」というスペースも用意されています。
ユーザー同士で助け合ったり交流できるのは、mineo独自の人気サービスです。
また、その中でもデータ通信専用での利用でとくにおすすめなのが、データ容量を使い切っても1.5Mbpsで使える「パケット放題plus」。
通常月額385円のオプション料金はかかりますが、10GB以上のプランを契約すると無料で利用できます。
1.5Mbpsというと、低速ですがメールやネットの閲覧はもちろん、高画質でなければ動画再生も可能な速度です。
実質使い放題できるうえ、使用回線もdocomo・au・softbankの主要3回線から選べるため、データ専用SIMの利用でどの格安SIMにするか悩んだら、mineoで間違いないでしょう。
OCN モバイル ONE
月額料金 | 858円~1,628円 |
データ容量 | 3GB~10GB |
平均通信速度 | 60.45Mbps |
通信回線 | docomo |
支払い方法 | 口座振替:✖ クレカ:〇 デビット:✖ |
テザリング機能 | 〇 |
OCNモバイルONEは、NTTコミュニケーションズが提供している格安SIMです。
docomo回線を利用した格安SIMのため、キャンプ場などの山間部でも繋がりやすく、利便性が高い点が魅力。
また、OCN モバイルONEは、対象の音楽サービスを無制限で利用できる「MUSICカウントフリー」のオプションがあるのも特徴です。
- Amazon music
- AWA
- dヒッツ
- LINE MUSIC
- Spotify
- TOWER RECORDS MUSIC
- ひかりTVミュージック
MUSICカウントフリーは申し込みは必要ですが、無料で利用可能です。
対象サービスで音楽を聞いた分のデータ容量はカウントされないので、SNSや動画の閲覧など、他の通信サービスを有効活用できます。
音楽ローミングサービスをよく利用する方にOCN モバイル ONEはおすすめです。
II Jmio
月額料金 | 740円~1,950円 |
データ容量 | 2GB~10GB |
平均通信速度 | 50.03Mbps |
通信回線 | docomo au |
支払い方法 | 口座振替:✖ クレカ:〇 デビット:✖ |
テザリング機能 | 〇 |
ll Jmioは、格安SIMの中でも老舗ブランドである「llJ」が提供している格安SIMです。
異なる機能、または利用している回線が異なるSIMカード同士でも、データを自由にシェアできます。
データをシェアするグループは本人や家族だけでなく、メインのスマホとサブ端末やタブレット、ゲーム機など自由に設定できるのも特徴です。
家族で余っているデータ容量を有効活用できるので、家族まとめてお得に利用したい人におすすめの格安SIMといえます。
BIGLOBEモバイル
月額料金 | 990円~7,425円 |
データ容量 | 3GB~30GB |
平均通信速度 | 11.92Mbps |
通信回線 | docomo au |
支払い方法 | 口座振替:〇 クレカ:〇 デビット:✖ |
テザリング機能 | 〇 |
BIGLOBEモバイルはインターネットプロバイダ大手であるビッグローブ株式会社が提供してる格安SIMです。
メインのスマホをBIGLOBEモバイルにしている人で、サブとして2回線目以降を契約すると、全プランが毎月220円割引されます。
しかし、その中でもBIGLOBEモバイルの最大の特徴は、月額308円で利用できる「エンタメフリー・オプション」でしょう。
エンタメ・フリーオプションとは、対象のエンタメサービスを無制限で利用できるサービスのことです。
- YouTube
- ABEMA
- U-NEXT
- YouTube Kids
- YouTube Music
- Amazon Music
- Spotify
- AWA
- Amazon Music
- LIEN MUSIC
- radiko
- らじる★らじる
- dヒッツ
- 楽天ミュージック
- TOWER RECORDS MUSIC
- dマガジン
- dブック
- 楽天マガジン
- 楽天kobo
エンタメ・フリーオプションは21種類サービスで使用したデータ量がカウントされないサービスなので、対象のエンタメをよく利用する方におすすめです。
月間のプランは最小限で契約し、エンタメ・フリーオプションを利用するとかなり月額料金を抑えられるでしょう。
また、現在キャンペーン中のため、初回申し込みは最大6か月無料でエンタメ・フリーオプションに加入できます。
イオンモバイル
月額料金 | 528円~5,038円 |
データ容量 | 1GB~50GB |
平均通信速度 | 52.27Mbps |
通信回線 | docomo au |
支払い方法 | 口座振替:✖ クレカ:〇 デビット:✖ |
テザリング機能 | 〇 |
イオンモバイルは全国展開している、イオングループが提供している格安SIMサービスです。
プラン内容は0.5GB〜50GBまで細かく用意されているため、自分の使用量にあわせて無駄なくプランを契約できます。
また、選択したプランは毎月変更可能です。
旅行や出張などの生活状況の変化に合わせて、プランを変更し無駄なく利用できるのもイオンモバイルの魅力と言えます。
余ったデータ容量は翌月に繰り越して利用できるので、それを考慮してプラン変更すると、かなりお得に利用できるでしょう。
その他にも、イオンモバイルは全国のイオンで申込やサポートを受けられるのも特徴です。
契約時は初期設定を済ませた状態で端末を引き渡ししてくれるので、自分で初期設定する必要もありません。
受け取ってすぐに使いたい人や、対面でのサポートを受けたいスマホ・格安SIM初心者の方におすすめです。
Links Mate
月額料金 | 165円~49,500円 |
データ容量 | 100MB~1TB |
平均通信速度 | 74.2Mbps |
通信回線 | docomo |
支払い方法 | 口座振替:✖ クレカ:〇 デビット:✖ |
テザリング機能 | 〇 |
LinksMateはスマホゲームのサービスに特化した格安SIMです。
ゲームやコンテンツ、SNSなど対象サービスの利用通信量が90%以上オフになる「カウントフリーオプション」を、月額550円で提供しています。
完全にカウントフリーなわけではありませんが、データ容量がなくなっても、対象のサービスは高速通信のまま利用可能です。
- ウマ娘プリティーダービー
- ワールドフリッパー
- 釣り★スタ
- エレメンタルストーリー
- プリンセスコネクト!Re:Dive
- シャドウバース
- グランブルーファンタジー
公式サイトによると、カウントフリーオプションの対象となるサービスは、今後も増えていく予定のようです。
また、データ専用SIMのプランは、100MB〜1TBまでかなり幅広く提供されているのも特徴です。
データ容量に対する月額料金は比較的安価なので、とにかく安く利用したいという方にもおすすめの格安SIMといえます。
通信容量別の料金比較表
ここでは、月間の通信容量に対する料金を比較していきます。
以下の比較表をご覧ください。
mineo | OCN モバイル ONE | II Jmio | BIGLOBEモバイル | イオンモバイル | Links Mate | |
100MB | ― | ― | ― | ― | ― | 165円 |
1GB | 880円 | ― | ― | ― | 528円 | 385円 |
2GB | ― | ― | 740円 | 748円 | 418円 | |
3GB | ー | 858円 | ー | 990円 | 858円 | 550円 |
4GB | ― | ― | 900円 | ー | 968円 | 726円 |
5GB | 1,265円 | ー | ー | ー | 1,078円 | 858円 |
6GB | ー | 1,188円 | ― | 1,595円 | 1,188円 | 990円 |
7GB | ー | ― | ― | ― | 1,298円 | 1,111円 |
8GB | ― | ― | 1,400円 | ― | 1,408円 | 1,254円 |
9GB | ― | ― | ― | ― | 1,518円 | 1,353円 |
10GB | 1,705円 | 1,628円 | ― | ― | 1,628円 | 1,518円 |
12GB | ― | ― | ― | 2,970円 | ― | 1,738円 |
14GB | ― | ― | ― | ― | ― | 1,958円 |
15GB | ― | ― | 1,730円 | ― | ― | 2,178円 |
16GB | ― | ― | ― | ― | ― | 2,398円 |
18GB | ― | ― | ― | ― | ― | 2,618円 |
20GB | 1,925円 | ― | 1,950円 | 4,950円 | 1,738円 | 2,805円 |
30GB | ― | ― | ― | 7,425円 | 2,838円 | 3,553円 |
40GB | ― | ― | ― | ― | 3,938円 | 3,927円 |
50GB | ― | ― | ― | ― | 5,038円 | 4,488円 |
利用料をできるだけ抑えたい方は、自分が大体使用する通信容量で最安の格安SIMを選ぶといいでしょう。
データ容量に対する月額料金は、圧倒的にLinksMateが安い傾向にあります。
しかし、BIGLOBEモバイルやOCN モバイル ONEなどカウントフリーオプションがある格安SIMを利用し、最低限のデータ容量のプランを契約すれば、さらに料金を抑えることも可能です。
自分の利用方法にあわせて、1番安く利用できる格安SIM・プランを選択するといいでしょう。
データ通信専用SIMのメリット
あえて音声通話機能付きのSIMカードを選ばず、データ通信専用のSIMカードを選ぶメリットとは何なのでしょうか。
ここからは、データ通信専用SIMのメリットについて解説します。
月額料金が安い
データ通信専用SIMは音声通話機能とSMS機能がついていない分、月々の利用料が安く設定されていることがほとんどです。
普段LINE電話しか利用しないという方は、とくに不便しないでしょう。
また、サブ利用のスマホやタブレット、ゲーム端末などの利用目的であれば音声通話機能は必要ないため、データ専用SIMにすれば月額料金を節約できます。
モバイルルーターとして利用できる
データ専用SIMカードは、テザリング機能でモバイルルーターとしても利用可能です。
今回紹介している格安SIM6社は、すべてテザリング機能が無料で利用できます。
また、モバイルルーターは音声通話やSMSの機能が利用できないといった特徴があるため、データSIMと相性がいいのも魅力です。
BIGLOBEモバイルやOCN モバイル ONEのカウントフリー機能はテザリングでも利用できるので、サブ端末だけでなく、メインのスマホでも利用できます。
データ通信専用SIMのデメリット
月額料金が安い、モバイルルーターとして利用できるなど、メリットも多いデータ専用SIMですが、デメリットも存在します。
契約してから後悔しないためにも、事前にデメリットを確認しておくことが大切です。
ここからは、データ通信専用SIMのデメリットについて解説していきます。
音声通話ができない
データ専用SIMカードでは、電話番号を発行しません。
そのため、音声通話は利用できないので注意しましょう。
ただし、「LINE」「Skype」といったインターネット回線を利用して通話できるサービスやIP電話を利用すれば、通話は可能です。
それらの通話を利用する際は、契約しているプランの通信容量を消費するだけで、通話料金を別に取られることもありません。
通常の音声通話機能は利用できませんが、普段からLINE電話しか利用しないという方は、とくに不便に感じないでしょう。
SMS機能が利用できない
データ通信専用のSIMカードは、基本的にSMS機能を利用できません。
そのため、SMS機能を利用したいなら、音声通話機能付きか、SMS機能付きのSIMカードを選ぶのがおすすめです。
また、格安SIMによってはSMS機能が使えるオプションが用意されていることもあるので、SMS機能を利用したい場合はよく確認しておきましょう。
110・119などの緊急通報ができない
データ専用SIMカードには音声通話機能がないため、警察や消防などに連絡する緊急通報が使えません。
インターネット回線を利用した「LINE」や「Skype」などの通話サービスやIP電話でも、緊急通報は利用できないので、注意が必要です。
119や110などの緊急通報をすることは日常でほとんどないかもしれませんが、もしもに備えておきたい方は、音声通話機能付きのSIMタイプを選ぶのがおすすめです。
データ通信専用SIMがおすすめな人
ここからは、データ通信専用SIMカードを利用するのにおすすめな人を紹介していきます。
サブ端末用として利用したい人
データ専用のSIMカードは、サブ端末に利用するのにぴったりの SIMカードです。
データ通信のみのシンプルな機能なので、使いながら混乱することもありません。
サブのスマホ端末やタブレット、ゲーム機などインターネット接続するための回線として、データ通信専用SIMカードを利用するといいでしょう。
ただし、利用できる通信回線が限られているスマホやタブレットなども多いため、格安SIMで対応している回線を確認しておくと安心です。
音声通話機能を利用しない人
インターネット回線を経由して通話ができる「LINE」や「Skype」やIP電話を主に使用している人は、データ専用SIMカードでもとくに問題を感じることは少ないでしょう。
また、LINEやSkypeはビデオ通話も可能なので、利便性が高いのも特徴です。
ただし、LINEやSkype・IP電話・ビデオ通話は、使用する分だけデータ通信量を消費してしまうため、契約するデータ容量も考慮する必要があります。
月額料金を安くしたい人
データ通信専用SIMカードは、音声通話機能付きのSIMカードと比べ、月額料金が安いのが特徴です。
データ専用のSIMカードを提供している格安SIMの月額プランは、最安で500円代から用意されています。
複数の回線を音声通話機能付きの SIMカードで利用している場合は、データ専用SIMカードに切り替えることで、月額の利用料金を大幅に節約可能です。
音声通話・SMS機能が使いたい、といったこだわりがなければ、データ専用SIMカードを選ぶのがおすすめです。
データ通信専用SIMを利用するうえでよくある質問
ここからは、データ通信専用SIMカードを利用するうえで、よくある質問について回答していきます。
データ通信専用SIMカードの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
5G対応のデータ専用SIMはある?
mineo・IIJmio・LinksMateは、5Gに対応しています。
ただし、5G通信を利用するなら申し込みが必要なことがあります。
また、5Gを利用する際は、回線に対応しているスマホ端末やタブレット、ゲーム機を用意することを忘れないようにしましょう。
短い期間でデータSIMを使いたい場合はどうしたらいい?
短期間でデータ通信を利用したい場合は、プリペイドのデータSIMカードがおすすめです。
プリペイドSIMカードとは、契約せず決められた期間で使えるSIMカードのことです。
一時帰国の際に利用したいなど、格安SIMを契約するのが難しい人に便利なサービスといえるでしょう。
今回紹介した格安SIMでは、OCN モバイル ONE・II JmioがプリペイドSIMを発行しています。
ただし、料金は通常のデータ専用SIMのプランと比べて非常に割高なので、基本的にはデータSIMを契約するのがおすすめです。
節約モードがある格安SIMはどれ?
今回紹介したmineo・OCN モバイル ONE・II Jmio・BIGLOBEモバイル・イオンモバイル・Links Mateは、すべて節約モードを利用できます。
節約モードとは、通信速度を高速通信から低速に切り替えるかわりに、データ容量を消費しないサービスのことです。
節約モードを利用すると、データ容量を有効的に利用することができます。
まとめ
データ専用SIMカードは月額料金が安い、モバイルルーターとしても利用できるなど、メリットも多いプランです。
音声通話やSMS機能を使えないデメリットもありますが、使い方によってはかなりお得に利用できます。
使用するうえでの条件がマッチしているなら、データSIMを検討してみるのもおすすめです。